中国の行政区画と５６の民族

中国の行政区画は4つに分かれていて、日本の都道府県に相当するのが22の省と5つの自治区（チベット、深潭ウイグル、内蒙古、広西壮族、寧夏回族）そして4つの直轄市（北京、上海、天津、重慶）となる。省の広さは大きく、例えば四川省は人口1億人強もあり、省の下には県、市、区、郷、鎮があります。

中国人の戸籍には各自がどの民族に属するのかが記載されています。
56の民族から成り立つ中国は人口の92％が漢民族で、8％が残り55の少数民族です。この少数民族のうち人口が最も多いのは広西壮族自治区を中心として住んでいる壮族で約1,550万人、次に多いのが東北地方を中心に住む満州族で約980万人です。3番目は約860万人の回族、4番目は約730万人の苗族で、以下イー族、モンゴル族、チベット族、ウイグル族などとなっています。

中国を七つの地域で分けると

マップ

東北: 清朝発祥の地で知られる瀋陽をはじめ、長春、大連、ハルピンなど。
北京・華北: 北京、広大な敷地を持つ天安門広場。華北は万里の長城、エキゾチックな街並みの青島、歴代の皇帝が避暑地とした承徳、歴史の舞台となることの多かった洛陽など。
上海・華中: 中国最大のメガロポリス・上海。「魔都」と呼ばれたエキゾチックな街も、今では近代都市へと変貌した。
古来から王朝が興亡を繰り返し、戦争の傷跡が今に残る南京、長江下流のデルタ平原地帯にある水の都・蘇州。山水画の世界が広がる黄山など。
広州・華南: 「食在広州」として知られる広州は、高層ビル群や名店が建ち並ぶ華南地区の玄関口。カルスト地形が造り出す神秘的な風景の桂林。
西安・シルクロード: シルクロードは東は中国の西安から、西は地中海沿岸まで続く、大小無数の道であり、その名が示すように絹をはじめとする商品が運ばれた、交易路であった。シルクロードの起点・西安の遺跡には素朴な街が続く河西回廊、仏教美術の宝庫・敦煌、タクラマカン砂漠周辺に点在するオアシス都市などがある。
チベット: ヒマラヤ山脈の北側に広がるチベット自治区。区都ラサはチベット仏教の中心地であり、ポタラ宮をはじめ、ラサの寺では巡礼者たちが祈る様子が見られる。チベット第二の都市・ギャンツェにチベット仏教寺院がある。
成都・西南: 『三国志』でよく知られた古都・成都を中心に広がる西南地方。大足は石刻の宝庫と言われ、五万体余りの石像が残される古い山里。少数民族が自然の中で生活を送る昆明、ペー族が多く住む大理石の街・大理、ナシ族が住む麗江、タイ族が住む瑞麗など、この地域は民族色あふれる街が多い。